Windows Software Update Services (WSUS) の利用方法

Last modified: Wed Aug 8 18:31:31 2007 +0900 (JST)


はじめに

 Windows 2000 / XP / Server 2003 / Vista には「自動更新」と呼ばれる、自動的に Windows Update (あるいは Microsoft Update) サイトに接続し、重要な更新ファイルを取得する (設定によっては、自動的にインストールも行う) 機能があります。しかし、多くの PC がいっせいに Windows Update を実行すると、龍大の対外接続に負荷をかけてしまう恐れがあります。

 このため、学内に Microsoft Windows Server Update Services (WSUS) を設置し、これを介して自動更新を利用できるようにしました。 WSUS サーバのアドレスは wsus.st.ryukoku.ac.jp です。

Windows Software Update Services について

 理工学部では以前は Microsoft Software Update Services (SUS) を設置・運用してきましたが、2007 年 2 月に Windows Software Update Services (WSUS) にリプレースしました。sus.st.ryukoku.ac.jp と wsus.st.ryukoku.ac.jp は同じサーバになっています。

 WSUS を利用すると、Windows OS に加え、Microsoft Office XP (2002) / 2003 などの Office 製品や、Microsoft Exchange などのサーバ製品についても更新できます。 またセキュリティ修正に加えて、各種の機能向上モジュールが配布されたりもします。

対象

 対象となるのは Windows 2000 SP4、Windows XP SP1 以降、Windows Server 2003、Windows Vista です。

 なお、WSUS を設定すると、最新の Service Pack が取得され、適用されることになります。最新でない Service Pack を適用させた状態を維持したい場合は、WSUS を設定しないでください。

設定

 Windows 2000 SP4 / XP SP1 以降 / Server 2003 / Vista のコンピュータにおいて、 次にように操作してください。

  1. スタートメニューの [ファイル名を指定して実行(R)...] から gpedit.msc コマンドを実行します。

    「グループ ポリシー」ウィンドウが開きます。

  2. 「グループ ポリシー」ウィンドウのツリー部で、 [コンピュータの構成] にある [管理用テンプレート] を選択し、右クリックして [テンプレートの追加と削除(A)...] を選択します。

    「テンプレートの追加と削除」ウィンドウが開きます。

  3. 「テンプレートの追加と削除」ウィンドウで [追加(A)...] をクリックします。

    「ポリシーテンプレート」選択ウィンドウが開きます。

  4. 「ポリシーテンプレート」選択ウィンドウで wuau.adm を選択し、[開く(O)] をクリックします。

    「ポリシーテンプレート」選択ウィンドウが閉じられます。

  5. 「テンプレートの追加と削除」ウィンドウに wuau ポリシーテンプレートが追加されていることを確認し、[閉じる(L)] クリックします。

    「テンプレートの追加と削除」ウィンドウが閉じられます。

  6. 「グループ ポリシー」ウィンドウのツリー部で、 [管理用テンプレート] → [Windows コンポーネント] → [Windows Update] を選択し、ポリシー部にある [自動更新を構成する] をダブルクリックします。

    「自動更新を構成するのプロパティ」ウィンドウが開きます。

  7. 「自動更新を構成するのプロパティ」ウィンドウにおいて、 ポリシーを [有効] とし、

    • 自動更新の構成
    • インストールを実行する日
    • インストールを実行する時間

    を設定します。「自動更新の構成」は次のいずれかを選択します。

    1. 更新をダウンロードする前、およびインストールする前に通知する
    2. 更新を自動的にダウンロードし、インストールの準備ができたら通知する
    3. 更新を自動的にダウンロードし、以下に指定されたスケジュールでインストールする

    設定したら [次のポリシー] をクリックします。 ウィンドウ名が 「イントラネットの Microsoft 更新サービスの場所を指定するのプロパティ」 に変化します。

  8. 「イントラネットの Microsoft 更新サービスの場所を指定するのプロパティ」 ウィンドウにおいて、 ポリシーを [有効] とし、 2 つの入力欄に http://wsus.st.ryukoku.ac.jp と入力します。

    入力したら [適用(A)] をクリックし、[OK] をクリックします。 「イントラネットの Microsoft 更新サービスの場所を指定するのプロパティ」 ウィンドウが閉じられます。

  9. 「グループ ポリシー」ウィンドウを閉じます。

 なお、Windows XP Home には gpedit.msc が存在しません。この場合には、レジストリを編集することで設定します。 レジストリ設定の詳細については、Active Directory 以外の環境で自動更新を構成する を参照してください。

「更新を自動的にダウンロードし、インストールの準備ができたら通知する」場合の実行例

  1. Windows 2000 / XP / Server 2003 / Vista に管理者権限でログオンします。 インストールの準備ができている場合は、しばらくするとこんな表示が出ます。 ただし、しばらくするとフキダシは消えてしまいますのでご注意ください。

  2. アイコンをクリックすると、「自動更新」ウィンドウが表示されます。

  3. [詳細] をクリックすると、インストール可能な修正プログラムの一覧が表示されます。チェックされている項目がインストールされます。初期状態では全てチェックされています。

  4. [インストール] をクリックすると、インストールがはじまります。

  5. インストールが終了すると再起動を促されますので、[はい] をクリックします。

  6. [はい] をクリックすると再起動されます。

ポリシーの更新

 自動更新が実行されるとポリシーも自動的に更新されます。このため、設定できる項目が増えることがあります。2007 年 8 月時点では次の項目が存在します。

 このうち「自動更新の検出頻度」を変更すると、おおざっぱにですが、自動更新の実行間隔を調整できます。

 デフォルトでは 22 時間です。自動更新はサーバへの負荷を均等にしようと 20% のバラツキを取って動作します。従って、22 時間と設定した場合には 17.6 〜 22 時間間隔で自動更新されます。最小値は 1 時間であり、この場合には 48 〜 60 分間隔で自動更新されます。

修正プログラムの適用をもっと自動化したい場合

 このページでは「3 - 更新を自動ダウンロードして、インストールの準備ができたら通知する」の場合を中心に解説してきましたが、 「4 - 更新を自動的にダウンロードし、以下に指定されたスケジュールでインストールする」を選択すると、修正プログラムの適用をより自動化できます。 詳細については 「より自動化した Windows Software Update Services の利用方法」 を参照してください。

モバイルコンピュータと SUS

 Note PC などのモバイルコンピュータでは、上記のように SUS を設定すると、自宅での自動更新に支障が出ると思われます。以下を参考にして、SUS を設定するか否かを決定してください。

関連情報


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