Mac OS X 10.5.x に付属する Apple Remote Desktop Agent に重大な欠陥が発見されました。ローカルユーザが任意のシェルコマンドを、無認証のまま管理者権限で実行できてしまいます。この欠陥を利用したマルウェアも既に登場している模様です。
この欠陥は Mac OS X 10.4.x にも存在するとしているニュース記事が多いのですが、上記 Brian Krebs 氏の記事、および RINS におけるテスト結果から考えて、少なくとも Mac OS X 10.4.x の最新版 10.4.11 にはこの欠陥はないと判断します。一方、Mac OS X 10.5.x には欠陥が確実に存在する模様です。
修正プログラムはまだありません。Apple Remote Desktop を利用していない場合は、ターミナルから次のコマンドを実行することで、この欠陥を回避できます。
% sudo chmod u-s /System/Library/CoreServices/RemoteManagement/ARDAgent.app/Contents/MacOS/ARDAgent
Security Update 2008-005 で修正されました。また、Apple からの発表によると、Mac OS X 10.4.x にもこの欠陥は存在するそうです。