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[connect24h:8996] Risk of the internet



2005 5月 3 火曜日 09:28、hamamoto さんは書きました:
> はまもとです。
> 
> ■無知は犯罪〜尼崎事故を見て思ったこと

犯罪とまではいいませんが、インターネットにおいても無知は大いに脅威です。
インターネットっていったい何なのでしょう? インフラでしょうか?
インフラたりえるのでしょうか? 
インターネットのセキュリティにおいてCIAのAが語られることは稀で、
ほとんどの議論はCとIだけです。

かつて電話網はIntelligent Networkと呼ばれていました。
ネットワークがIntelligent でエンド(端末)は stupid だったのです。
インターネットにおいては、ネットワークは愚直(stupid)にパケットを運び、
ネットワークを支配するのは、インテリジェントなエンドであるといわれま
した。インターネットのことを The Stupid Network とか、The World of 
the End と呼んだりもしました。

Rise of the Stupid Network <http://www.isen.com/stupid.html>
の最終ページにこう書かれています。

As the Stupid Network arrives, as the business idea shifts from
 scarce physical infrastructure to something more knowledge based,
company culture will need to adapt to the truth that, 
"Nobody knows as much as all of us."

Whatever we discover to be the new Stupid Network value proposition,
my working hypothesis is that it will be based on intelligent end 
user devices, intelligent customers, employees whose intelligence 
is valued as a corporate asset, and companies that can learn.

しかしながら、人々はインターネットを商品として扱い、Endsは自らの権利
と責任を放棄し、商品としてのインターネットにすべてを委ねてしまってい
るように見えます。しかし委ねる相手はいないのです。OS、パソコンメーカ、
ISPらは、インターネットは、利用者の責任で利用されるものであるとして、
なかなか問題に手を打とうとしていません。
まさに「軽薄なものが盲人の手を引く危険な社会」(E.F.Schumacher)です。
小生、これまで軽薄に手を引いて来た自分に恥じ入っている昨今です。

現代は企業価値と社会価値の価値転換の時代だという説があります。
IntelligentなEndsの自己組織化したものがインターネット"だった"はずな
のです。それはまた社会成熟への道でもあったはずです。しかし人々はそれ
を放棄しています。 DNS, メール、Web すべて「動けばいい」というだけの
むちゃくちゃな状態です。今日のEndsたちの多くは品質とリスクというもの
を正しく理解しるのでしょうか。正しい運用が放棄された状態のインターネ
ットは崩壊の危機に瀕しているのではないでしょうか?
The End of the world of the Ends.

# The World of the Ends. はすでに幻想でしょう。
# では今日のインターネットっていったい何物?

そしてなにより恐いのはこれが、インターネットによらず、すべての社会現
象に見られるということです。先の列車事故にしても、責任はJR西日本のみ
にあるのだとは私は思っていません。私たちはJR西日本を責める資格がある
のでしょうか?

ドストエフスキーは書いています。
 "in the end they will lay their freedom at our feet and say to us,
 'Make us your slaves, but feed us.'"

技術の奴隷にならないために、我々はどうしたらいいのでしょうか?
技術者だけががんばればいいのでしょうか?
(がんばっている技術者も希少ですが、、、)

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T.Suzuki / E.F.シューマッハーを読もう

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