「実用SSH 第2版」訳語について

Last modified: Mon Mar 19 12:43:15 2007 +0900 (JST)


man-in-the-middle attack (2007.03.19)

 日経 IT Pro にこんなコラムがありました。

 上記コラムにはこうあります。

日本語では直訳して「中間者攻撃」と表記するケースが多い。

 確かに man-in-the-middle attack は「中間者攻撃」と訳されることが比較的多いですが、定訳とまでは言えません。たとえば、訳語に関する考察: man-in-the-middle attack (歌代和正氏による「ファイアウォール構築 第2版」のページ) を参照してください。

 しかしそもそも、「中間者攻撃」は直訳なのでしょうか? 「中間者攻撃」を英語に直訳すると、man-in-the-middle attack ではなく middleman attack になってしまうような気がします。

 man-in-the-middle と同じような語感の言葉に jack-in-the-box があります。 jack-in-the-box は「びっくり箱」のことです。 man-in-the-middle attack においては、真ん中にいる人 (man-in-the-middle) は両端の人には予想外なわけですから、確かにびっくりするでしょう。

 それを加味すると「うわ、間に誰かいる! 攻撃」なんて案も思い浮かぶのですが、 さすがにそれはまずそうなので、本書では「中間介入攻撃」という訳語を使いました。


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