J さんからのメール (2007.05.30)

Last modified: Fri Jun 1 18:19:19 2007 +0900 (JST)


久しぶりにメールを送らせて頂きます、こっちの方面では HN.J として活動しておりますので、その名前でご容赦願います。

さて、今回送らせて頂くのは、RMT の問題に関する記事が取り上げられていたことについてです。 確かに、私から見ましても、あの記事にはこじつけに近いものがありましたが、普遍的な内容にするために仕方なく、といった所があります。

実際の例から説明させて頂きますと・・・ (以下、日本で最もシェアの高い MMORPG の一つである、ラグナロクオンラインを例に取ってあります) ランダム性が高い部分、場合によっては完全に普通の賭け事と同様な部分が存在します。

  1. キャラクターが使用する武器・防具を、特定のアイテムを使って「精錬」することで効果を上昇させることができるのですが、一定値以上にするためには成功率が存在し、失敗した場合は装備品は消滅してしまう。(ex. レベル3 武器は +5 までは失敗しませんが、+6 にする時の成功率は 60%、+7 で 40% の成功率になります)

    結果、装備精錬がギャンブルと言われるほど、この世界内での金儲けの手段の一つになっています。

  2. モンスターレース場というギャンブル施設があります。完全なランダムでモンスター達が動き、通常の競馬のように1位のみ、若しくは1-2位を当てることで「メダル」を集め、様々なレアアイテムと交換できます。この時、500 枚、若しくは 1000 枚集めた時に、その場所以外では入手不能 or 極めて入手困難なアイテムを入手することができます。

他にも色々とランダム指数の関係する部分があるのですが、こうした部分 (24 時間無休で MOB を倒すことを含む) を使って不正にゲーム内通貨を獲得する「BOT」と呼ばれるプログラムが氾濫して、ゲーム内経済を混乱させてしまっています。(ちなみに BOT プログラムで上のモンスターレースを行なうものが配布されたため、上記の場所は BOT に事実上占拠されている状態です)

また、RMT があるために、(リネージュ2で最近騒がれていますが) アカウントハックを行なう行為が頻発しています。最近はこの部分で巧妙になってきており、HP を見ただけで感染するタイプのトロイなどを使った犯行が増えてきています。

以下参考HP

BOT に関する現状は、下の HP を TOP から見て頂ければ、察することができるのではないかと思われます。

尚、企画当初から RMT が考慮されたゲームであるならば、こうした問題は起こらない or ほぼ問題ないレベルになるはずですが (ex. セカンドライフなど)、そのようなタイプのゲームはカジノなどと同等のギャンブル性を持つものとなるために、それなりの法的規制が必要になるはずです。事実、韓国では「お金になる」タイプのゲームに人気が集中してしまったため、その方面での法規制がなされる流れになっています。

参考

以上、参考になれば幸いです。


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