IP Meeting '96 報告

理工学部電子情報学科 (RINS) 実習助手
小島肇


表記会議に出席したので報告します。

期間
平成8年12月2日〜平成8年12月4日
場所
広島国際会議場

IP Meeting '96 における、重要かつ緊急の報告は以下の2点でした。

  1. Internet 上の脅威はますます大きくなっており、 侵入手口も高度化している。 高度な侵入を行えるソフトウェアが闇で流通しているため、技術がなくても 高度な侵入手段を実行できてしまう。日本における侵入事件は 日本国内から攻撃されており、もやは「対岸の火事」ではすま されない。

    このような状況を鑑み、コンピュータ緊急対応センター JPCERT/CC (Japan Computer Emergency Responce Team / Coordination Center) を本年 10 月に設置したので、 ご協力をお願いしたい。

  2. Internet における http (WWW) トラフィックは 90% を越えており、 これをいかに削減するかが大問題。squid caching server を用いた 公開実験では、最大で cache hit 率 40% を記録した。これはトラフィッ クを 40% 削減できたことに等しい。各地の Internet プロバイダとも 協力して、より効果的な caching を行っていきたい。

この状況に対し、RINS (あるいは龍谷大学全体) として、 以下の方針でネットワーク整備をすすめることが必要だと 考えます。

  1. JPCERT/CC などの学外組織とも連携して、 強固なネットワーク・セキュリティを構築・維持する。 ただし、ユーザの利便性があまり 損なわれないことにも留意する。

  2. 学外組織とも連携した http (WWW) caching を行い、 世界のネットワークトラフィック低減に務める。これはユーザの利便 性向上にもつながる。

以上