Last modified: Fri Nov 30 16:23:25 2001 +0900 (JST)
sendmail がどう配送するかといった設定には sendmail.cf というファイルを使用します。 この sendmail.cf を容易に作成するために、CF というツールを用います。
最近の Free PC-UNIX (Linux, FreeBSD など) には、 CF がプレインストールされていたり、binary package になっていて簡便にインストールできるようになっています。 このような環境では、以下の記述とディレクトリ位置などが異なるかもしれません。 その場合は、適時読みかえてください。
ftp://ftp.st.ryukoku.ac.jp/pub/network/mail/CF/ より CF-3.7Wpl2.tar.gz を入手して下さい。
入手したファイルが、/some/where ディレクトリにあるとします。
% gzip -cd /some/where/CF-3.7Wpl2.tar.gz | tar xvf - % cd CF-3.7Wpl2
ファイルを展開した後、最初に README.jpn をお読み下さい。 その後、標準定義 def ファイルを作成します。
% make cleantools % make tools % make samples
Standards ディレクトリに、sendmail の version に対応する def ファイルがあります。 ここでは、sendmail-8.9.3 のための sendmail-v8.def を編集します。
% cp Standards/sendmail-v8.def .
例としてメールサーバを foo.elec.ryukoku.ac.jp、 メールクライアントを bar1.elec.ryukoku.ac.jp とします。 sendmail-v8.def を以下の対応する部分と書き換えて下さい。
OS_TYPE= # ここには、Master/OSTYPE/ にある自分の OS 名を書いて下さい。 # 自分のホスト名に別名 (alias) がある場合、# を外して alias 名を書いて下さい。 #MY_ALIAS= # 相手のサブドメインが ryukoku.ac.jp の時は自分自身 (foo) が直接配送する DIRECT_DELIVER_DOMAINS="ryukoku.ac.jp" # 自分 (foo) では配送できない場合、つまり学外へは # smtpgate.st.ryukoku.ac.jp に配送してもらう # smtpgate.st.ryukoku.ac.jp が停止していた場合は # rfws.ryukoku.ac.jp (龍大ファイアウォール) に配送してもらう DEFAULT_RELAY='smtp:smtpgate.st.ryukoku.ac.jp.:rfws.ryukoku.ac.jp.' # MAX HOP は 40 程度を推奨 MAX_HOP='40' # ident の timeout を 5 秒に TIMEOUT_IDENT='5s' # 無制限に relay する # (ファイアウォールで守られているので yes とする必要はないでしょう) MAIL_RELAY_RESTRICTION=no # プライバシーを守る PRIVACY_FLAGS=goaway
OS_TYPE= # ここには、Master/OSTYPE/ にある自分の OS 名を書いて下さい。 # From: の設定 FROM_ADDRESS='foo.elec.ryukoku.ac.jp' # 相手のサブドメインが ryukoku.ac.jp の時は自分自身 (bar1) が直接配送する DIRECT_DELIVER_DOMAINS="ryukoku.ac.jp" # 自分 (bar1) では配送できない場合、つまり学外へは # smtpgate.st.ryukoku.ac.jp に配送してもらう DEFAULT_RELAY='smtp:smtpgate.st.ryukoku.ac.jp.:rfws.ryukoku.ac.jp.' # MAX HOP は 40 程度を推奨 MAX_HOP='40' # ident の timeout を 5 秒に TIMEOUT_IDENT='5s' # 無制限に relay する # (ファイアウォールで守られているので yes とする必要はないでしょう) MAIL_RELAY_RESTRICTION=no # プライバシーを守る PRIVACY_FLAGS=goaway
CF は現在メンテナンスが終了しているようで、 Master/OSTYPE/ の内容が最近の OS と合致しないようになっています。 そのような OS 用の OSTYPE ファイルを手元でつくってみました。 Master/OSTYPE/ ディレクトリにコピーして利用してください。
TurboLinux 6.0 用: linux-turbo6
FreeBSD 4.1.1-RELEASE 用: freebsd411
FreeBSD 4.2-RELEASE 用: freebsd42
編集作業が終わったら、
% make sendmail-v8.cf
とし、sendmail-v8.def から sendmail-v8.cf を作成して下さい。
今まで使用していた sendmail.cf は、日付けなどを利用してバックアップしておいて下さい。 例えば、1998 年 8 月 31 日にバックアップする場合、
# cp -p /etc/sendmail.cf /etc/sendmail.cf-19980831
そして、作成した sendmail-v8.cf を /etc にコピーして下さい。
# cp -i sendmail-v8.cf /etc/sendmail.cf # chmod 444 /etc/sendmail.cf
OS によっては、sendmail.cf は別のディレクトリに置く必要があるかもしれません。 たとえば Solaris 2.x なら、
# cd /etc/mail # mv -i sendmail.cf sendmail.cf-19980831 # ln -s /etc/sendmail.cf
として下さい。