UNIX における DNS (リゾルバ) の利用方法

Last modified: Tue Nov 4 18:51:09 1997
以下の説明では、ドメイン名は st.ryukoku.ac.jp として設定を行っておりますが、 各マシンに適したドメイン名を入力して下さい。
[基本的な設定方法] [search 指定について] [各種 UNIX での設定例]

基本的な設定方法

ネームサーバに対してリゾルバを使うには、システム管理者が リゾルバを使うマシン毎に /etc/resolv.confというファイルを 用意しなければなりません。このファイルには、 ネームサーバの IP アドレス、自ホストのドメイン名などを記述します。

UNIX によっては、/etc/resolv.conf の他にもファイルの設定が必要となる 場合があります。これについては後述します。

基本的な /etc/resolv.conf の例を下に示します。 nameserver で学内向け DNS ホストの IP アドレスを指定し、domain で自ホストが 所属するドメイン (この例では st.ryukoku.ac.jp) を指定します。 ハッシュ記号 # を行頭に書くと、その行はコメント行になります。

#
# sample /etc/resolv.conf file
# 
nameserver  133.83.1.3
nameserver  133.83.1.5
domain      st.ryukoku.ac.jp

ふつうの UNIX では nameserver 行は 3 行まで書けるのですが、 世の中には nameserver 行を 1 行しか書けない UNIX もあります。 そのような場合には、次のように nameserver 133.83.1.3 を指定してください。

nameserver  133.83.1.3
domain      st.ryukoku.ac.jp

search 指定について

● 書き方

DNS (リゾルバ) にもいくつかのバージョンがあります。 新しいバージョンのリゾルバでは、domain の他に search という指定ができます。 次のように指定します。search の最初のドメインは、各ホストの所属ドメインを 指定するようにしてください。

nameserver  133.83.1.3
nameserver  133.83.1.5
search      st.ryukoku.ac.jp math.ryukoku.ac.jp elec.ryukoku.ac.jp

なお、domain と search は共存できません。 どちらか一方だけを記述してください。

● domain と search の違い

domain と search とでは何が違うのでしょうか? 以下では telnet hogehoge というコマンドを入力した場合を 例にとって説明します。

domain st.ryukoku.ac.jp」と指定した場合、 telnet hogehoge を 実行すると、OS は まず

というホストの IP アドレスを検索します。 このホストがみつからない場合、hogehoge の IP アドレスを検索します。 それでも見つからない場合はエラーを返します。

一方、 「search st.ryukoku.ac.jp math.ryukoku.ac.jp elec.ryukoku.ac.jp」 とした場合は

を順に検索してくれます。「domain st.ryukoku.ac.jp」と設定した場合、 hoge.math.ryukoku.ac.jp に telnet したいときは telnet hoge.math.ryukoku.ac.jp と長々と入力する必要がありますが、 「search ...」の場合は telnet hoge だけで済む、 というわけです。 となると「search にどんどんドメインを書いちゃえ」といきたいところですが、 通常 search に書けるドメインは 6 つまでです。書きすぎにご注意ください。

この他にも、UNIX によっては「名前と IP アドレスとの間の関連を調べるとき、 /etc/hosts ファイル、NIS、DNS をどのような順序で使うか」 の指定ができます。詳細については後述します。


各種 UNIX での設定例

AIX 3.x | AIX 4.x | Debian GNU/Linux 1.3.x | FreeBSD 2.x | HP-UX 9.x | HP-UX 10.x | IRIX 5.x、6.x | NEC EWS-UX/V 7.1 | NetBSD 1.2 | NEWS-OS 4.x | NEWS-OS 6.x | SunOS 4.1.3 | Solaris 2.x
RINS WWW Administrator <www-admin@www.st.ryukoku.ac.jp>