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[connect24h:4293] Re: もうすぐNETWORLD + INTEROP 2002 TOKYO 開幕



At Sat, 29 Jun 2002 01:58:44 +0900 (JST),
NAKAMURA Kazushi wrote:

> 「ユビキタス」ってどういう意味なんでしょう。あ、もちろん今回の
> テーマで取り上げられる意味としては知ってますが、語源と言うか、
> 要するに何故mobileと言わないのか、ということを知ってる人います?

N+I の「ユビキタス」がそこまで含むかどうかは知りませんが、
Ubiquitous Computing というと、携帯機器だけの話ではないのです。

部屋やビル、公共施設などに埋め込まれた、センサーや表示機能(CRTや液晶と
は限りません)のついたコンピュータと、携帯機器(これはPDAだけじゃなくて
ICチップ入りのバッジや、あるいは非接触ICカードまで含みます)、それらが
有線・無線のネットワークでつながって情報をやりとりして、現実世界にいる
人間にサービスを提供していく、そういう全体像に対して Ubiquitous
Computing という語が使われています。

古典的なところで
電脳強化環境
ピェール・ウェルナー他 編/坂村 健 監訳
パーソナルメディア
ISBN4-89362-132-7
http://www.personal-media.co.jp/book/other/kyokakankyo.html

最近出てるやわらかめで手軽なところで
ユビキタス・コンピュータ革命
坂村健
角川oneテーマ21
ISBN4-04-704088-6

といったところがご参考になるかもしれません。

# 非常にネガティブかつ誤った情報が含まれたものでしたら、最近のHotWired
# の池田信夫氏のコラムでも、ユビキタス・コンピューティングにふれている
# のでごらんになりやすいでしょう。

単純に「語源」的な話でいえば、Ubiquitous Computing という用語はXerox
PARC にいた Mark Weiser という人が言い始めた、ということになります。

その前後に類似、あるいはかさなりあう領域で、日本のTRON Projectでは「ど
こでもコンピュータ」(Computing Everywhere)、あるいは Xerox を含めてア
メリカでは Computer Augmented Environment という用語が使われていました
(Communications of ACMという学会誌の Computer Augmented Environment 特
集を訳したものが上記の『電脳強化環境』です)。でも、言葉としては
Ubiquitous Computing が生き残った、ということになります(当初は
Ubiquitous Computing というのはComputer Augmented Environment全体では
なくてその一部のようなニュアンスだったのですが、最終的にはUbiquitous
Computingという用語で全体を指すような感じになってます)。

なお、私は『電脳強化環境』の訳を担当したうちのひとりですし坂村研究室出
身者ではありますがユビキタス関係を専門としているわけではないので専門的
な話にはおこたえできませんのであらかじめ御了承ください。
-- 
SAKIYAMA Nobuo (崎山 伸夫)  sakichan@xxxxxxxxxxxx

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