NHK スペシャル「安全の死角〜検証・回転ドア事故〜」メモ http://www.nhk.or.jp/special/libraly/05/l0003/l0327.html 事故機と同じ回転ドアで衝撃力を計測 * 847kg重 -> 子供の頭蓋骨は 100kg重で破壊される 事故事例 * 子供の死亡原因 No.1 は、病気ではなく不慮の事故 (28%) * サッカーゴールが倒れて下敷 * 箱型ブランコ * 死亡事故の背後には、大量の小さな事故 → これをなくすことが、死亡事故を減らす事につながる 回転ドア: ダミー人形で実験 * 回転ドアのすき間に巻き込まれてしまった。 * 頭がはさまれ、首にも大きな影響 → ほぼ即死状態と考えられる なぜ回転ドア? * 高層ビルのドラフト対策 * 光熱費の節約 回転ドアの殺傷力のおおもと * 事故を起こした大型回転ドアは 2.7t もある * オリジナルはアルミ製だったが、日本版はステンレス → 比重は 3 倍。アルミのままであれば、もっと殺傷力は低いはず * 巨大なバッテリ、モーター * センサが作動しても、止まるまでに 30cm も動いてしまう → 対策にならず * なぜステンレスに変更してしまったのか 三和タジマ登場 * 森ビル関係者と共に原因究明へ * 根本原因を究明する ヨーロッパの回転ドア * 回転ドアの本場はヨーロッパ * アルミ製、1t を越えるような重いものはない → すぐとまる * 衝撃を和らげるくふうもいろいろ: 緩衝材、すきま * 重い = 危険 回転ドアが重くなった本当の事情 * ヨーロッパオリジナル = 900kg * ステンレス付加 (見栄え重視) = 1.2t * 重量増に伴う回転力の低下 → モーターの強化 = さらに巨大化、モーターの重量が回転部にも * メーカー倒産 → 三和買収時に設計ノウハウが消滅 * 高層ビル (ドラフト) 対策により、構造材を鉄に → 2.7t * 「軽くなくてはいけない」という安全設計思想が失われていた * メーカの暴走を止めるための行政の規制処置もなかった 他にもいろいろ * 防火シャッター = 200kg重 * 防火シャッターには安全装置がない * 事故がなくならない * 車のスライドドア = 最悪の場合 200kg 重 * ごくふつうの玄関ドア、ただしドアクローザーが壊れた場合 = 指を失うほどの力 オーストラリア * 事故データが収集されている * ドア事故 = 6 割が車のドアであることがわかる * オーストラリア担当者 「怪我の情報を収集・分析するシステムはどの国にも必要」 教訓を元に: 三和の新型回転ドア (開発中) * 人命第一の原則 * 衝突時にドア端が折れ曲がり、衝撃を和らげる 事故をくりかえさないしくみが必要 関連 ---- * ドアプロジェクト シンポジウム http://www.academyhills.com/school/toshijuku/symposium/sym2.html * ドアプロジェクト代表 畑村洋太郎氏ホームページ http://www.sozogaku.com/hatamura/ * 回転ドア事故から1年。専門家チームの検証 (今日まで、そして明日から。-3rd spiral-, 2005.03.28) http://nakatake.sakura.ne.jp/blog/mt/archives/000507.shtml