朝鮮中央会館 (朝鮮総連中央本部)「売却」問題まとめ

Last modified: Thu Jun 21 17:28:13 2007 +0900 (JST)


事象

 以下の記述の多くは引用による。

売ったもの
朝鮮中央会館の土地(2390平方メートル)と建物(地上10階地下2階建て)。在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の中央本部が入っている。 東京都千代田区富士見2丁目。[1]
売った人
朝鮮総連。
実質的トップ: 許宗萬(ホジョンマン)・責任副議長
代理人: 土屋公献弁護士 (元日本弁護士連合会会長)
買った人
投資顧問会社「ハーベスト投資顧問」(目黒区)。
2006 年 9 月 29 日設立、資本金 88 万円 [1][5]。投資顧問会社として関東財務局への登録も、日本証券投資顧問業協会への加入もなく、緒方氏自身も「この売買を成功させるためのペーパーカンパニー」と表現 [2]。 一方、朝堂院大覚氏は「TSKの利益を受け取る受け皿として設立されたもの」と説明 [26]。
ハーベスト投資顧問へは不動産取得税約 8000 万円が課税通知される予定 [12]
代表取締役: 緒方重威弁護士 (元公安調査庁長官)
売買成立時に1000万円、さらに年間100万円の報酬を5年間受ける予定だった [3]
「三正」の元顧問 [6]。「ハーベスト投資顧問」の代表取締役に就任したのは 2007 年 4 月 19 日 [3]
今回の件で立件される方針だそうだ [32]
売買
価格: 35 億円
5 月末に締結、6/1 付で所有権の移転を登記。[14]
6/18 付で売買契約を解除、登記も元に戻した。[24]
仲介者
旧住宅金融専門会社の大口融資先でもあった不動産会社の元社長 [4] = 「三正」の元社長「満井忠男」氏 [5]。
緒方元長官とは数年前からの知り合いで、元長官がハーベスト社の代表取締役に就任する経緯にもかかわった [4]
元社長は総連幹部と親しく、緒方氏とも6年ほど前から交際していたという。[3]
同社 (三正) は約20年前にも都内の朝鮮総連所有の土地を購入し、総連と接点があった。購入を断られた知人男性から約6年前に緒方氏を紹介されていた。[3]
東京都世田谷区の豪邸の現在の所有者はある有限会社で、その有限会社は借金をしてその豪邸を買った。その借り手は緒方元長官である。[6]

東京新聞には「2人の金融関係者が仲介役として関与」という記述がある [15] が、 もう一人が誰なのかは不明。
経緯
  • 大阪の不動産開発会社に売却する方向でまとまりかけていたが、同月下旬、条件が合わずに破談 [25]
  • 3月下旬には、東京都港区に本部がある団体の幹部に30億円で購入するよう持ちかけたが、条件が合わず立ち消え [25]。「ある団体の幹部」は日本連合の朝堂院大覚氏 [26]
  • 土屋弁護士によると、今年4月、朝鮮総連の関係者から「頼りになる人がいる」と元社長を紹介され、この元社長が緒方元長官に引き合わせたという。[8]
満井忠男氏と朝鮮総連との間をつないだのは
  • 公安調査庁の現職職員説 [29]。これは梶浦祐史氏だという [30]。 このためなのかどうかわからないが、毎日新聞が、検察への出入を禁止されているそうだ [31]。
  • 朝堂院大覚氏説 [26]。 「毎日新聞の報道はウソ。満井に緒方を紹介したのは私だ。今から6、7年前のこと。公安は明日にも毎日新聞に抗議文を出すようだ。」
ハーベスト投資顧問への「出資者」
日本人1人だけ [13]
都内の経営コンサルタント会社 (以前は東京・港区にあり、現在は新宿区に移転している) の役員。 同社の共同代表の1人。金融機関出身と語っていた。[4]
背景となる状況: 整理回収機構 (RCC)

整理回収機構が朝鮮総連に債権の返還を求めた訴訟の判決が 6/18 に東京地裁で出る。 朝鮮総連側が敗訴となる可能性が高い。 その場合、朝鮮中央会館は差し押えられ、売却される可能性が高い。 今回の事象は「差し押さえを免れるための仮装売買」の疑いがある。

6/18 地裁判決、全額の支払いを命じた。仮執行宣言つき。[22]

背景となる状況: 公安調査庁
北朝鮮 (中略) と極めて密接な関係にあり,我が国国内で様々な活動を展開している朝鮮総聯の動向についても,引き続き調査を強化していきたい [17] としていたにもかかわらず、今回の事象を全く把握できていなかった模様 [18][19]。 朝鮮総聯本部の前にも定点で監視アジトを構えているのに [19]
売買報酬
総連側から満井元社長に約 4 億 8000 万円 [20]。内訳:
  • ハーベスト投資顧問へ支払う予定だった年間損害金 3 億 5000 万円
  • 満井氏への仲介手数料 1 億円
  • 緒方氏への報酬 1000 万円 (緒方氏は受けとっていないとしている [21])
  • その他
渡した日: 緒方氏が「ハーベスト投資顧問」の社長に就任したころ (就任は 4/19) [20]
一方で、緒方氏は満井氏から 1 億円預っているという [28]
家宅捜索先
  • 緒方重威弁護士の自宅と事務所 (電磁的公正証書原本不実記録の疑い, 6/13) [13]
  • 土屋公献弁護士の自宅と事務所 (電磁的公正証書原本不実記録の疑い, 6/14) [11]
  • ハーベスト投資顧問の前代表取締役 (公認会計士) の事務所 (容疑不明, 6/14?) [11]
  • 満井忠男氏宅 (電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑い, 6/15) [7]
関連事象
  • 在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)東京都本部が入る東京都文京区の「東京朝鮮会館」の土地(約500平方メートル)と建物(地上4階地下2階、延べ約1500平方メートル)が競売され、買い手の会社から都本部が来月にも立ち退くよう求められている [9]
  • 在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)大阪府本部が入居している「大阪朝鮮会館」(大阪市東淀川区)の土地・建物を所有する総連系企業が、大阪地裁から自己破産手続きの開始決定を受けていたことがわかった。自己破産すれば、物件の売却は裁判所の選任する破産管財人の弁護士が整理回収機構などの債権者と協議しながら進めることになり、総連側に有利な売却先を探すことも可能となる。このため所有企業の自己破産は、競売を回避する方策だった可能性も指摘されている。[10]
総評
  • 朝鮮総連も緒方氏も詐欺師にまんまとダマされた説
  • 緒方・満井氏が総聯にタカった説 [27]

参照


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