AD 1999

Last modified: Fri Nov 12 18:03:10 1999 +0900 (JST)
★★★   ちょ〜おすすめ
★★   まぁソンはしない
  ヒマとカネがあまってるなら
×   ダメだコリャ

神の狩人 (1999.06.11)

 

セックスに関する話題専門のサイト EROS の顧客が次々と謎の死を遂げている、のではないか……。 ずっと疑いを持っていた管理者が警察に通報するところからはじまり、 やがて管理者や管理者のまわりの人々が思いもよらない状況に追いこまれていく、 というのがストーリー。

この EROS の設定とかオンラインの対話の描写とかは非常にリアルだし、 物語が進むにしたがって明らかとなる登場人物の人間像がまたすごくてぐいぐいひっぱる。ストーリー全体を SEX というキーワードがつつみこんでいることによる魅力 (^^;;;) ももちろんあるのだが (当然 net sex もでてくる)、 それだけではここまでおもしろくならない。 これはやはり、キャラクターの勝利なのだ。

神の狩人
グレッグ・アイルズ
★★★


兵士を見よ (1999.06.11)

 

新聞の広告で見て「おぉっ」と思って読んだ本だ。 その前に「兵士に聞け」という本が出ていたことは、あとで知った。

自衛隊という「知られざる軍隊」の最前線で生活している人々のドキュメントだ。 前著では陸上自衛隊や海上自衛隊が取りあげられているようなのだが、 本書では 1 さつまるまる航空自衛隊である。 いやぁ、とにかくおもしろい。読み出すととまらなかった。 前著もはやく読みたいな。

兵士を見よ
杉山隆男
新潮社
★★★


地球の長い午後 (1999.05.19)

 

椎名誠がよいよいとさんざん書いていたので一度読んでみたかったのである。 で、読んでみたが、 描かれる世界がど〜にもウソっぽく感じられてしまって楽しめない。 植物がそういうふうに自然進化しますかねぇ。 異形の世界というと、 「アフターマン」や「風の谷のナウシカ」のほうがよっぽど興奮する。

地球の長い午後
ブライアン・W・オールディス
ハヤカワ文庫 SF ★


サイバースペースからの挑戦状 (1999.02.09)

 

インターネット上の「濃い情報サイト」作者による「インターネットはこう楽しめ!」How To 本。 最初から最後まで、マスメディアからは絶対得られないインターネット情報を紹介している。著者自身が実践者だけあって、地に足のついた記述になっているところがすばらしい。 インターネット入門書としても最適。

私も、現在のマスメディア、特に日本のマスメディアについては情報操作が目にあまるものがあると常々思っている。朝日新聞を読むのをやめたのはこのためだ。 この状況を変えられる、少なくとも補完できるのは、現時点ではインターネットだけだとも思っている。インターネットを使ってヤツらの野望をくじこう。ヤツらの支配から脱脚しよう。

なお、著者は「(Web) 掲示板」を勧めているが、私自身は Mailing List から情報を得ることの方がはるかに多い。 掲示板と同様、世の中には山のように Mailing List がある。 知りたい点にフォーカスした Mailing List があればどしどし加入しよう。

それにしても、ことごとく「朝日」が騒ぎをおこすのには笑える。

サイバースペースからの挑戦状
河上イチロー
雷韻出版
★★★

links:


量子宇宙干渉機 (1999.02.09)

 

話自体としては小さく終ってしまうし、いくつか説明されない事象 (多元世界における同一人物とはいったい何なのか、など) も出てくるんだけど、 導入部にある実験の記述が非常にリアルで、物語にぐいぐいのめりこまれてしまう。 ごく近い宇宙との「競争状態 (race condition)」とか、「ホントに多元世界があったらどうなるの?」というシミュレーションとしてもおもしろい。

解説に出てくるファインマンさんの量子計算の話は、最近出版された 「ファインマン計算機科学」(岩波書店) の第 6 章に出ているような気がする。 気がする、というのは、 買ったのはいいけど私にはムツカシくてついていけずにツンドク状態になってしまっているから……。

量子宇宙干渉機
ジェイムズ・P・ホーガン
創元 SF 文庫
★★


私について